ハワイの星空と天体観測

The Starry Skies and Astronomical Observations

 

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内容

米国からの帰りにハワイ島マウナケア山山頂へ(1984年)... 2

マウイ島:ハレアカラ山山頂への夕日ツアーで星空観測(2004年). 2

ハワイ島:マウナケア山山頂への夕日ツアーで星空観測(2010年). 2

ラナイから美しい星空(2013年). 2

マウナケア山山頂へのサンライズ・ツアー(2013年) 2

マウナケア山山頂で夕日を観る(2014年). 3

ベッドから未明に北斗七星(2014年). 3

10インチ望遠鏡で見る星空(2015年). 3

イミロア天文センターのハワイ伝統天文学展示とプラネタリウム(2016年). 4

部屋のベッドソファ星空が見える(2016年). 4

夜明けの星空(2017年). 4

マウナケア山の中腹で夕日と星空を観察(2017年). 5

ワイメアのケック天文台本部の公開(2017. 5

スーパー/ブルー/ブラッド・ムーン(2018. 6

南十字星を見る(2017~18. 6

 

 

参照:シンガポールオーストラリアタスマニア

南アフリカヨーロッパ中国の星空

 

ハワイは熱帯地方にあり北緯約20度で、とも座のカノープスや南十字座など日本では見れない南半球の星座が見える。ハワイ島のマウナケア山(海抜4000m)に登ると常時雲がない晴れで、夕焼けは美しく星空は断然きれいだ。また、マウナケア山の山腹にオニヅカ・センター、ヒロにはハワイ大学のイミロア天文センター(プラネタリウム、ハワイ伝統天文学の展示など)、ワイメアにケック天文観測所本部がある。

 

米国からの帰りにハワイ島マウナケア山山頂へ(1984年)

 

マウイ島:ハレアカラ山山頂への夕日ツアーで星空観測(2004年)

 

ハワイ島:マウナケア山山頂への夕日ツアーで星空観測(2010年)

 

ラナイから美しい星空(2013年)

ハワイ島の自然で私が一番好きなものはきれいな星空だ。現在娘の家では自然空調のラナイ(ベランダ風の部屋)を使っていて、ベッドに寝ていて北極星とその周りが見える。いまの晩秋の季節は夕方6時少し前が日没で、そのしばらく前から宵の明星(金星)が輝き、ペガサス座などの秋の星座が出ていて、北極星の左側にカシオペア座が登っている。また、私は通常朝5時ごろ目覚めるが、早暁の星空はもっと安定していてきれいで、冬の星座のオリオン座、大犬座、牡牛座、天の川がよく見えて、北極星の右側に大熊座が大胆に登ってくる。日本では見えない南半球の星空も少し見えて、大犬座の下にカノープス星(@りゅうこつ座)が南中するのが見えて、アケルナル星(@海へび座)もこれより5時間前(夜の11時ころ)に南中するのを調べておいて、丁度カノープス星の高さで観察できた。(2013.10.29.)

 

マウナケア山山頂へのサンライズ・ツアー(2013年)

ハワイ島は何しろ自然が美しいので、自然を観察するツアーがいろいろある。先週金曜日の深夜から「Masashiのサンライズ・ツアー」

http://www.minshuku.us/tour/sunset.html

というマウナケア山(標高4,200m)へ行くツアーがあるので先週土曜日に参加してきた(170ドル)。(丁度台湾の阿里山(2,662m)の「日の出ツアー」と同じといいたいところだが、私は台湾に住んでいた時にこのツアーは行き損ねた。)

 

深夜12時40分にコナの町のSafewayスーパー(24時間営業)で私をピックアップしてくれて、それから西海岸の4つのホテル(HiltonMauna LaniFairmont OrchidHapuna Beach Prince Hptel)で合計12人をピックして、新装なったサドル・ロードを通り、3:20にはマウナケア山の麓(海抜2,800m)のオニズカ情報センターへ到着。そこで30分休んで暖かいココアなどを飲んで体を高山に順応させたりオーバー・ズボン・帽子・手袋を借りて着たりして、4:00からは1時間高度3,900mの駐車場で星空の観測。ペルセウス座の2重星団、オリオン座の大星雲(散光星雲)、おうし座のすばる、木星と4つの衛星などをCelestron社製カセグレイン望遠鏡(口径20センチ)見たが、ガイド(長田こういち)の説明はみんながなじみ深い黄道十二星座から説き起こしたので感心した。

 

6時少し前に日本のスバルを始め各国の天体望遠鏡が林立する山頂へ到着して、6時少し過ぎにヒロ方面の雲海の上に登る日の出を見た。7時少し前には下山を始め、オニズカセンターで借りた衣服を脱いで、そこでサンドイッチを食べてからさらに下山して、高度2,000mくらいで雲を抜けて下界へ。コハラ山塊がきれいに見える道を通って、フアラライ連山にヴォグがたなびくのを見て、ハワイ特有の動物であるpueno(みみずく)、nene(あひる)、io(たか)などの話を聞きながらまた4か所のホテルへ寄ってから、9時半ごろ家に帰った。(2013.11.02.)

 

マウナケア山山頂で夕日を観る(2014年)

上の娘夫婦と2人の子供がコナに住んでいて、今年結婚したばかりの下の娘夫婦も来てもらって、我々夫婦と一緒にコナの貸別荘を借りて、孫たちは幼稚園・プリスクールを休ませることなく、一週間遊べるだけ遊んで、下の娘夫婦は一週間で帰った。その中で、月曜日は時差を取るために午前中は家でゆっくりして、昼食を海岸通り・アリイ通りのIsland Lava Javaで太平洋を前に取り、14:30に出発してスバル天文台などが林立するマウナケア山山頂(海抜4205m)へ長女の女婿の案内で夕日を見にいった。中腹のオニヅカ・センター(頂上へ登れない人たちのために展示と観測望遠鏡がある)で休憩、17:15にセンターを出発、17:47日の入り@マウナケア、20:07の美しい月の出と星空をサドルロードへ下りて見て(海抜2000m)、21:30帰宅。(2014.12.08.)

 

ベッドから未明に北斗七星(2014年)

 ハワイに来てから、毎夕の日没風景だけでなく、夜の星空を眺めている。7時頃はオリオン座が大犬座のシリウスを伴って、堂々と東の空から昇りだして、日本では南に見えるのが上空を通り、時間と共に西へ通過する。私がラナイ(ベランダ風部屋)のベッドに寝ていると北極星が見えて、夕方は左(西)の方にカシオペア座が見えるのに、真夜中過ぎに起きると右(東)の方から北斗七星(大熊座)が登りだして、ペガサス座は西の空に移り、明け方近くには獅子座の大鎌(?マーク)は頭上に現れて、木星が黄色く輝いている。 (2014.12.19.)

 

10インチ望遠鏡で見る星空(2015年)

夕方女婿のガイド仲間で、星空探検が大好きな友達が奥さんと子供を連れてきて、娘が以前彼から古い10インチ反射望遠鏡を貰っていたので、これをどうやってセットアップするかを指導してくれて(再指導らしい)、満月に近い月明かりに邪魔されたが、月の表面、オリオン座のM42大星雲、アンドロメダ座のM31大銀河、おうし座のプレアデス星団(スバル=M45)、シリウスなどを見て、子供たちも含めて星空探検を楽しんだ。私も高校の地学班で昼間は黒点の観測で黒点を写生したり、夜も月の表面を写生したりを話して、久し振りに星空談義を楽しんだ。

 

アメリカではミードMeade、セレストロンCelestronなどの天体望遠鏡を売っているが、これは米国オライオン社のOrion Atlas EQ-G(主鏡10” 1200mm、接眼鏡40mm)で、まず水平にセットアップして、北極星を定点観測したあと、できたら知っている星を1点・2点・3点選んで定点設定すると、バッテリーで自動追尾してくれる本格的な物で、娘は今回の再始動でどうやらすべてを理解したようで(女婿は星空に興味はあるが天体望遠鏡には興味がない)、娘がどうしてこんなことに興味を持ったかタダタダ感心している次第で、これからも楽しみだ。 (2015.01.03.)

 

イミロア天文センターのハワイ伝統天文学展示とプラネタリウム(2016年)

日曜日は孫たちが日曜日に通っているコナ大福寺(曹洞宗)の関係のヒロ大正寺で百年祭があり、そこへ出てから、ハワイ大学のイミロア天文センターへ行き、ハワイ人とマウナケア山の天文台群に偏った展示を見て、持参のランチを食べて、午後1時からそこのプラネタリウム(Sky-Skan社製)で「Mauna Kea Between Earth and Sky」というハワイ人の天地創造物語を見た。そこを出る時に解説員のAhiaさんに「夏の天の川が冬の天の川に比べてはっきり見えるのは、我々の銀河系の中心を見ているからというのは本当か?」と聞いたら、「中へ入って見せてあげましょう。」といって、「その通り。」と銀河系とその中心をプラネタリウムを操作して見せて説明してくれて(中心は白鳥座のあたりを見た気がしたが実際には夏の南空に見える射手座が銀河の中心だと思い出した)、このモデルはすべてがコンピューターのコントロール盤で操作するプラネタリウムで、こういうものかと思った。(2016.09.25.)

 

部屋のベッドでもソファーでも星空が見える(2016年)

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私の部屋のベッドの窓から北の空が見え、ベッドから少し乗り出すといつも北極星が見える。北極星はこぐま座の尻尾の先で、明け方の4時ころにはこぐま座の胴体のもう2つが木立から出てきて、こぐま座全体が見える(添付の手書きの絵のA.Polaris & Little Bear)。居間のソファーで時々寝るが、南側に枕を置くと西が見える窓から4時ころにオリオン座のほぼ全体が見え、赤色のベテルギウスのみが窓枠に隠れている。(絵のB.Orion --- Missing Betelgeuse)5時半ころになり枕を北側に置くと、今度はシリウスとおおいぬ座がいつもは立ってチンチンしているのに、ほぼ犬が普段歩いているように見える(絵のC.Sirius & Big Dog)。これは最近発見したもので、老人になって早起きも悪くない。 (2016.12.23.)

 

夜明けの星空(2017年)

年に10回くらいハワイで観る星空について書いている感じだが、最近は早朝5時から6時ごろの星空を隔日のように見ている。獅子座が西空に去って、頭上には北斗七星からハワイのシンボルのアークチュールス(この星を頼りにハワイ人は南から来た)を経る曲線の最後にあるおとめ座のスピカと並んで輝く木星が見えて、東空から織女星・白鳥座・牽牛星が徐々に登ってきて、天の川は見えるか見えないかだ。特にいいのは、南の空の左側に射手座の五角形がくっきり見えて、そのあたりに土星があり(木星に比べてこんなに暗いんだ!)、真南にさそり座が尻尾まできれいに見えて(日本では尻尾がよく見えない)、その右側のケンタウルス座のいくつか星の右にカラス座もくっきりと見える。ケンタウルス座らしい星座の下に2つの明るい星が見える(αとβ星)のすぐ右に見えるようで、南十字星を北半球からどう探すかをWikipediaページ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%BF%E3%81%98%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%98%E5%BA%A7

に書いて、この星座が見やすい、真南に来る時刻も入れておいたが、後から来た人がいろいろ変更している。 (2017.03.06.)

 

マウナケア山の中腹で夕日と星空を観察(2017年)

コナの星仲間が友人をマウナケア山(4,200m)の夕日を見に連れて行くから一緒にと言われて、いったん断ったが、コナ合唱協会の練習はサボって、やはり参加することにした。一緒に行ったのは大阪出身の女性2人で、関西人本当に軽快な会話を楽しむと思った。オニズカ・センター(2,800m)で持参のラーメンを食べて腹ごしらえをして、頂上まで登ろうとしたら、道路で四駆かどうかをチェックしていて、安全オフィサーが四駆でないと登らせない。前から四駆でないといけないと看板が出ているが、こんなことは初めてで、仕方ないからセンターで星の説明を聞いたりして、きれいな星空を眺めた。3そのうちにオフィサーがいなくなったので、夕日は見逃したが、海抜3,500mの駐車場までいって記念写真を撮ってかえってきたが、寒さ対策が不十分で30秒外へ出たらもう凍えそうになった。 (2017.04.12.)

 

ワイメアのケック天文台本部の公開(2017年)

マウナケア山(海抜4000m)の頂上にあるケック天文台(W.M. Keck Observatory)の本部がワイメアという町にあり、土曜日に公開されたので、近くの友人と子供も連れの5人で、片道35マイル(40分)をドライブしてきた。ハワイ島の北の海抜千メートルにあり、冬は寒いので各戸に暖炉がある町で、東のヒロから西のカワイハエへ抜ける風が強くて木が西へ曲がっているところ。街につく頃は、案の定霧が出て小雨になってしまった。この本部で天文台の操作をほぼ全部するそうで、同じ山にあるカナダ・フランス天文台の本部もこの町にあり、その他の天文台(ということは日本の「すばる望遠鏡」も?)の本部はヒロのハワイ大学イミロア天文センターにあるという。公開されたものは高校・大学生向けで、私らの子供たちには液体窒素でアイスクリームを作りふるまう以外は難しすぎた。

 

すばる望遠鏡は直径8.2mの一枚の反射鏡に対して、ケック天文台の望遠鏡は36枚の正六角形の反射鏡を合わせて直径10メートルにしていて、すばるの5年前の90年代前半完成して、「宇宙の大規模構造」(泡構造)などの説に寄与している。質問もしてくださいというので「ケック天文台はなぜ同じようなドーム2つにそれぞれ直径10メートルの望遠鏡があるか?」と聞いたら、プロジェクトが沢山あるので2つ作った以外に、2つの望遠鏡を連動すると直径85メートルの望遠鏡の効果があるという。赤外線での解析で有名なところなので聞いたら、10台位のいろいろな赤外線解析器があり、それらを取っ替え引き換えしてやっているという。雨がほぼ上って、近くに全米で最大といわれる牧場(パーカー・ランチ)があり、その売店に隣接してフードコートがあるので、そこ遅いランチを食べて、町中に子供が遊ぶ公園があるのでそこで遊ばせて(遊び道具が新装されていた!)、退散。 (2017.11.11.)

 

スーパー/ブルー/ブラッド・ムーン(2018年)

この日の夜はスーパー・ムーン(地球に一番近く普段より一割くらい大きく見える)、ブルー・ムーン(ひと月に2回満月)、ブラッド・ムーン(月食で皆既中は血のように見える)があると宣伝しているので、深夜2時ごろ起きたら三日月状態で、孫たちに3時に起こしてといわれていたのでまた起きたら、既に皆既状態で、月は橙色だった。 (2018.01.30.)

 

南十字星を見る(201718年)

金曜日の今朝、ついに南十字星を観た!この星座は南半球で南極すなわちそれを元に自分の位置を理解するのに大航海時代に「発見され」命名されたもので、私はもちろん南半球の国々(オーストリア、ニュージーランド、南アフリカ)へ旅行した時には見たのだが、日本あたりでは台湾で見れて(といっても見た覚えがない)、ハワイでもよく見れるはずがこの2年半見たことがない。この時期やはり日本では見えないカノープス(シリウスに次いで明るい星)は夕方よく見えるが、南十字星は今年春ごろから南十字星も見たいと思い始めて、今年3月に近くの星好き友人のためにWikipediaの「南十字座」へハワイでの見ごろ時間を入れてい。でも去年は夕方見ごろの5~7月の夕方は雲が多くて見れなかったが、これからはよく見ようと思う。

 

最近朝早く起きて夜空を見て携帯のアプリ「SkyView」でも確認すると、いまの冬至を過ぎたばかりの6時過ぎはもう夜が明けつつだが南十字星は南中することが分かり、我が家からは南空に隣りの家の木々があり見えにくいので、きのう昼にKaiminani Rd.Ahi’ahi St.Ama’ama St.で南が開けているのを下見しておいた。今朝は3時ごろ目を覚ましたらアプリでは南十字座がまだ45度左へ傾いていて、5時半には60度くらいの傾きになり、でも私の家からは上の3つの星しか見えない。急いで身支度をして車で家を出て東西道路のKaiminani Rd.の南北路のAhi’ahi St.から東空を見ると、見えた、見えた、夜が徐々にカイルアの町の方向で開け始めているが、まぎれもなく南十字座だ。Kaiminaniをさらに下ってAma’ama St.でまた観察、広場に街灯が輝いていて気に食わないが、折からHPRラジオでハイドンのバイオリン・コンチェルトなどをやっていて、風もさわやか。次回の観察にはコーヒーとケーキでも持ってこよう! (2017.12.22.)

 

南十字星は南半球で南極を探すのに使われる星座として、星座に興味を持っている人なら南半球への旅行中、またが北半球でも台湾・ハワイなどの熱帯で一回は見たいと思う。12月ころから早朝よく見える時期を迎えて天気が安定しているので、2・3週間前に南が見える所へ車でいって行って観察できて、その後携帯アプリで早朝3時ころからどのように見えるか調べていた。今週金曜日早朝(5時半ごろ)には我が家でも南は隣の家の木々があって見えにくいのに、木々の間に4つの星が何とか見えことが分かり、土曜日には携帯で写真を撮ることができた。 (2018.01.11.-12)

 

 

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Created by Yoshi Mikami on February 16, 2018. Update on Feb. 20, 2018.