言葉 - Language - 语言
中国語 – Chinese - 汉语
By Yoshi Mikami / 三上吉彦
内容 |
中国語の学習経験
中国と日本のラジオで学ぶ
私は高校のころ北京放送を聞いていて、中国について興味を持って、そこの番組で少し中国語を習ったような気がする。日本のラジオでは、NHK第二放送で中国語講座をやっていたので、それでも少し勉強したと思う。また高校の「漢文」の授業(「論語」や唐詩の学習)も好きだったので、これは中国語学習には役立ったと思う。 日本の大学で中国語を学ぶ
私は1960年代前半に日本で大学性の時に、中国語を少し学んだ。ノルウェー人の先生で、確か5か国語を教えていて、私は自分の専攻の自然科学物理以外に、英語は一生懸命学び、それ以外にフランス語、ロシア語、ラテン語などを学んだ一環で、少しだけ学んだもの。 台湾で中国語を学び使う
台湾で1990年から台湾IBMで1年余働いた時に、毎週2回先生にホテルか会社へ来てもらい、北京語を習った。仕事の同僚はほとんど英語で話しかけてきたので、中国語はタクシーで「過馬路、停車」などと使っただけのような気がする。使った教科書は台湾師範大学の大判のもので、発音記号は「ボポモフォ」で、漢字はすべて繁体字だった。 15年後に大連で働いた時に日本領事館大連出張所の所長(根岸和時さん)が東京外語大出身で、やはり台湾で中国語を学び、台湾の方と結婚されていたので、当時は台湾でまず中国語を習い、それから中国大陸関係の仕事をするというような時代だった。 中国大連で中国語を学び使う
中国・大連で働いて暮らした2001年から14年間の最初の1年の後半は大連外国語学院で午前中日本語会話を教えて、午後は漢学院で中文を学び、そのあと大連ソフトウェア学院で働いた時に3年目ぐらい、午前中は大連東軟学院(大島聰さんと私は中国語科1期生だ!)、大連医科大学、大連財経大学で正式に中国語を習い午後は働くという日課を3年間繰り返して、何とか中国語の中級者に漕ぎ付けた。話し言葉は比較的得意で、もともと四声と巻き舌音(拼音でshとx、q/jとch/zhの区別など)はよく理解して発音している。ただし会議で発議するとか、大勢を前に演説するというのには慣れていないし、中国に14年いても夕方7時のTVニュースは70パーセントしか分からないのは、若いころに習った英語とは大分違う。 書き言葉は、大連の新聞は時々見ていて、90パーセントくらいは分かるようになった。さらに役立ったのは、大連滞在10年目位から英中日3か国語(中は簡体字)で書いた本『Spring in Dalian / 大連の春』(光陽出版、2013年;Amazon.co.jp,
Amazon.com, Amazon.co.ukなどで入手可能)の準備で、中文への翻訳は中国人の友人たちに頼んだが、翻訳が不完全な所は指摘して再翻訳をしてもらうなどして、中文の書き言葉に随分精通した。ただし、始めから自分で中文を書くとか、自分で中文翻訳をして中文らしくするのは得意でない。 簡体字中文から繁体字中文へ変換
最近簡体中文から繁体中文への変換に関して貴重な経験をしたので、以下に書いておこう。上に書いた本『大連の春』の増補版の準備を2014年10月ごろから開始して、その後中国大連から米国ハワイへ移住する計画もあったので、台湾や香港、東南アジア、欧米の華僑を含めた大中華圏の方々に読んでもらうには繁体字も入れる必要を感じ、2015年6月ころから簡体字から繁体字への変換を試みた。以下はその経験談。 (2015.09.11.) 注1:以下の作業にほぼ2年を費やして、2016年10月にはほぼ完成していたが、出版社が電子ブックを出版する意図がしばらくはっきりせず、電子ブックを扱わないという決定をしてもらい、2017年6月に英・中簡・中繁・日本4か国語の電子ブック『Dalian in Spring / 大連の春』(Kindle版、2017年;Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.ukなどで入手可能)として自分で出版し、巻末の「Key Words in English」に中簡・中繁・日本語の翻訳も載せました。台湾にはアマゾンがないが「博客来」(www.books.com.tw)で昔懐かしい『 遠東英漢漢英雙向辞典2014』を取り寄せて、これも参考にした。
(2017.06.04.) 注2:その後のアマゾンの電子ブック(Kindle版)の出版については、「電子ブックの編集と出版」を参照。 (2017.08.24.) まず簡体・繁体変換サイトを利用
インターネットにはいくつかの簡体・繁体変換サイトがあり、私は次の2つを利用した。 http://cn.hao123.com/haoserver/jianfanzh.htm この方法には2つの難点があり、ひとつは「你」を「妳」に(妳は相手が女性の時だけ、神様へは祢)、「一」を「壹」に、「台」を「臺」、「岳」を「嶽」に、「岩」を「巌」などに自動的に変えてしまうことだった。(繁体字では臺灣と書くが、最近は台北、台中、台南などでいいらしい。)また、「志」を「志」または「誌」へ、「系」を「系」または「繋ji4/xi4」または「係」へ、「制」を「制」または「製」へ、「发」を「発」または「髪」へ適切に変換するのはこうした逐次変換では不可能だ。もうひとつは、こうしてインターネットで変換作業をすると、それを無断で公開されてしまう恐れがある。このため、私は各章の半分ずつを各サイトで変換して、多少ともそういう恐れをなくしたいと思った。 実は台湾製の中国語Windowsパソコンのソフト「Microsoft Word」には簡体・繁体変換ボタンがある。また、オーストラリア産のソフト「南極星」にはこうした変換ボタンがあることを聞いている。もしこうしたソフトの使用経験者があれば教えていただきたい。 個々の文字を手直し
ただし、中国大陸と台湾には言葉の相違が少しあり、それをこのサイト (多少の誤りがある気がする)やインターネット百科事典「Wikipedia中国語版」(漢語地區用詞差異列表:画面上の「不転換」で「大陸簡体」や「台湾正體」を選べる)や、「百度百科」を参考に個々の手直しをする必要がある。(上記2つのソフトがそこまでやってくれるかは、不明。) これを行なうのに、私は中国・大連で、台湾出身者でFacebookや微信(WeChat)に繁体字で頻繁に発言している方々に原稿を見てもらったり、日本・東京で中国語教会に来ている人にレビューを頼んだりした。その年の7月にいよいよ米国・ハワイへ移住して、幸い台湾から米国本土へ大学生で来て、しばらく前に退職してハワイへ移った人に会い、詳細なレビューを受けて大いに助かり、そのうちに10月になって出版社に台湾出身の人が入社したことが分り、さらにみがきがかかった。 以上をまとめて私の本の関係では、通常の簡体字・繁体字変換以外には次のようになり、
(簡体字は、日本語で分かりやすいように、日本語文字を使った。) いくつかの表現(中古車、幼稚園)は日本時代からのものがあり、これにはビックリした。「電脳」はもともと台湾の言葉だが、大陸の(大型)電子計算機も最近は電脳と呼ぶ傾向にあるのかも知れない。また「派対」(パーティー)といった最新の若者言葉も、大陸と台湾で同様に使われていることも分かった。 (2015.10.01.) また、電子ブック編集上の問題としては、「あとがき」を簡体字では「跋」を、繁体字では「跋」を使っているが、完成した電子ブックを見ると簡体・繁体に関わらず章の題名では「跋」になったり、本文では「跋」になったりしている。 (2017.08.24.) 台湾での句読点「,、。」は日本語の中点「・」のように真ん中へ持ってくるのを多く見かけるが、そうでなくてもいいらしい。引用符の“”は日本語と同じ「」を使う場合が多いようだ。(2018.09.30.) 台湾・香港・マカオなどの言葉の違い
以上、台湾で使われている繁体中文について書いたが、繁体中文は香港、シンガポール・タイ・インドネシアなどの華僑、北米の華僑、ヨーロッパの華僑で多少の言葉の違いがある。例えば、台湾で「舊金山」(=旧金山、サンフランシスコ)は香港では「三潘市」、「外包」(外注)は「外判」であるが、これは上に述べた「Wikipedia中国語版」の「不転換」を「香港繁體」、「澚門繁體」、「馬新簡体」へ設定を変えると分かるが、今回の繁体中文は台湾を中心ということにして、そういった差異は無視した。 世界の繁体中文文化
こうした学びの過程で、世界の繁体中文の世界では台湾の「美國世界日報」(「聯合報」の海外版)、香港の「星島日報」といった新聞の海外版が印刷されて、またそれらのインターネットサイトが(大陸からの留学生・移住者も含めて)よく読まれていることが分り、世界の繁体中文文化の勉強にもなった。その過程で、全米で日系新聞では「羅府新報」が最大なのも知った。 台湾での中文学習経験がない者が陥りやすい誤りは、人口13億の中国大陸の簡体中文を学べば十分だと思うことだ。繁体中文も十二分大切で、これは中国でカラオケ店へ行けばすべて繁体中文で歌詞が示されるのをみれば分かると思う。これは、カラオケ大好き人間の意見でした! (2015.11.13.) 参考:以下は私が1990~91年に台湾に滞在していたころ、日本語で繁体字を使えるように用意しだしたものです。 Chinese
Characters中国語の文字を日本語で (ch.txt) 中華人民共和国・オ+并音符号(ピンインpin-yin、北京式ローマ字)・イ+尓(ニー、あなた)・イ+尓+心(ニン、あなたさま)・寨(とりで、部落)・持-寺+戸=滬(Hu-4、上海の略称)・間-日+虫(min2、福建省の略称)・遼寧省・瀋陽(都市名)・新彊維吾尓(ウィグル)自治区・磚茶(たんちゃ=レンガ茶)・廣東省(広東省)・澳門(マカオ)・汕頭(スワトウ)・陝西省・西安郊外の兵馬俑坑博物館・鸞(luan-2 伝説上の美しい鳥、最も難しい字の1つで30画)。 登+都-者(Deng-4)小平・江澤民総書記/国家主席・朱鎔其首相・錢基王+探-オ・唐家王+施外相。中華民國(国)・臺灣省(台湾省)・臺北市(台北市)・臺北站(台北駅)・注音字母(ボポモフォ)・倉頡輸入法・Wade-Giles式ローマ字・縣(県)・區(区)・巷・號(号)・樓・大厦・會(会)・研究處(研究所)・傳眞(伝真=fax)・股イ+分公司(株式会社)・實業・專門學校(専門学校)・馬偕記念醫院(医院=病院)・民國88年(1999年、平成11年)・辯當(弁当)・中土+歴(都市名)・廈門(アモイ)・澎湖島・總統・聯戰・宋楚瑜前台湾省長・陳水扁民進党。日本國(国)・神奈川縣(県)・千代田區(区)・横濱市(横浜市)・藤澤市(藤沢市)・馬關條約(下関条約)。聖經(聖経=聖書)・示+尓(ニー、神様へ)・們從愿靈體惡鐵。蔡發淇(Cai-4 Fa-1
qi-2)・薜(Xue)・郭(Guo)・魏(Wei)斐然。 参照: |
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Created by Yoshi Mikami on Sept. 1, 2015. Updated on Sept. 1, 2018.