2001年5月20日(日)、友人の尾田泰彦さんが堂役(どうえき)をしているロシア正教会の礼拝に、友人といってきました。ロシア正教会モスクワ総主教庁駐日ポドヴォリエ正教会(Подворъе Московской патриарх русской православных церкой в Японии)が正式名称で、住所は文京区本駒込2−12−17、電話は03-3947-9404。都営地下鉄千石駅でうしろの方(水道橋の方)からエスカレーターで改札口を出て、左側の階段を上り、通りへ出て、左側に向かい、駅から徒歩3分で、東京グリーン・ハウスと日本原子力研究所の向かいにある。外は多少大型の木造のビルだが、内部はすばらしい装飾の礼拝堂になっている。
10:00から始まった礼拝は、聖所を仕切るイコノスタス(肖像壁)の礼拝所正面右手にいる合唱隊(ソプラノ2人、アルト2人、テナー2人、バス1人)による、教会スラブ語を使った2時間ににわたる歌ミサで、会衆はその間ずっと立ったままの礼拝している。(私と友人は慣れていないので、右後方にあるソファにかけさせてもらいました。)イコノスタスの左は日本の聖ニコライ、右はミラの聖ニコライ(サンタクロースのもとになった方)がきれいに描かれています。礼拝所の真ん中の台には、聖ニコライ2世皇帝のイコンが置いてあり、信徒は入り口から入るとこのイコンにキスをしてから礼拝に参加していました。
礼拝の途中でスクリーンを閉めたのち、ニケア信経と主の祈り(Отчи Наш)をとなえるところがあり、数人の信者が告悔をする時間もあり、また復活節中だったので「Кристос воскресе из смертвых. Воистину воскресе.」(キリストは墓から復活した。その通り、復活した。)というところもありました。それから、前夜異性を避け、礼拝途中で告悔をした信者は聖体拝領・陪餐、つまりキリストの体に聖別されたパンとぶどう酒をスプーンで司祭から頂く儀式もあります。そのあとみなさんは、並んで、十字架にキスし、パンをいただき、献金をしていました。(礼拝の終わりに、正教会信者でなくてもパンをいただけるようです。)以上2時間の礼拝が終ると、この日がロシア革命時の殉教者聖ニコライ皇2世帝の誕生日であったので、彼への祈りがさらに1時間くらい続いた。
礼拝が終わり、食堂兼集会室(トラペーザ)の長いテーブルで、約20人くらいがワインとロシア風昼食を食べました。ニコライ神父(Отец Николай)は、姓がカチュバン(Качбан)でウクライナ出身。書記は若いアレクセイ・ポターポフさん。この教会は永らく東京・四谷にあったが、1994年に千石に移ったそうです。みなさんと電話番号、E-mail先などを交換して、散会。私はプロテスタントのキリスト教会(聖公会)へいっている者で、正教会については東京・お茶の水のニコライ堂に1度寄ったことがあるだけで、聖書はマトフェイ(マタイ福音書)で始まるくらいしか正教会については知らないのですが、今回の訪問を通してロシア正教の礼拝に多少触れて理解も深まり、そこでは原始キリスト教の伝統を一番よく保存していると感じました。
リンク:駐日ポドヴォリエ正教会ホームページ(ロシア語) & 日本正教会
(古代)教会スラブ語((Old) Church Slavonic Language)について:
On May 20, 2001, I visited my friend, Yasuhiko ODA, at a Russian Orthodox Church in Tokyo (the Podvorye Church), who plays an assistant's role in the church.
Links: The Russian Podvorye Orthodox Church in Japan (in Russian) & The Orthodox Church in Japan (in Japanese)