日本語教育勉強会


2001年10月の勉強会から

日本語教育に関して、2001年6月から毎月1回集まっています。
Mailing list(電子会議室)も、10月からスタートしています。

連絡先:飯野令子(金州区教師進修学校)783-9627 & 吉田幸恵(大連民族大学)761-4292

みなさん、勉強の秋になりましたね!

次回の勉強会

次回の勉強会は、次の通りです:

日時:2002年月11日17(日)14:00〜17:00
場所:鞍鋼大厦の11階の1112号室
(松山賓館から北へ行き、はじめの道を左へ曲がり、次の通りに出る手前の右)
発表者:渡部先生(大連外国語学院) テーマ:作文について
    高木先生(大連水産学院)  テーマ:貿易日本語の授業について

みなさんの積極的なご参加を、お待ちしています。

これまでの勉強会の報告

2002年9月〜

第11回 2002年9月8日(日)14:00〜17:00 「相原幹子先生と吉田幸恵先生の発表」

19名の出席があり、議事録はここをクリック

第12回 2002年月10日20(日)14:00〜17:00 小鷹狩順子「初級・上級クラスの会話授業」と飯野令子「小学校教材製作について」

13名の出席があり、議事録はここをクリック

2001年6月〜12月

第1回 2001年6月3日「担当授業の現状報告」

第2回 7月1日「試験と評価の方法」

第3回 9月16日「使用教材の紹介・研究」

第4回 10月28日「作文指導」

14:00から、松山賓館15階会議室において「作文」というテーマで勉強会を行いました。出席者は17名。現在作文の指導を担当されている渡部先生(大外)、相原先生(育明中)、今泉先生(大外)が発表してくださいました。渡部先生:学生の誤用(文字・文法・表現)について、相原先生:作文の訂正例(プリント有)、今泉先生:外国人としての問題点(母語干渉・終助詞の誤用・文体)

具体的な問題点を挙げ、その指導法などを、みんなで話し合いました。どこまでなおすか、ということや、嘘(創作)への対処などについても活発な意見の交換ができたと思います。次回は11月25日(日)の予定です。具体的なことは、改めてメールをお送りします。 [飯野令子記]

第5回 11月25日「大人数クラスの会話指導」

参加者:小林・木村・渡部・青木・加藤・島本・今泉(大外)、江尻・神谷(理工大)、大畑・武田(職技学院)、伊香(遼師大留)、小鷹狩(大連大)、相原(育明中)、杉山(1中)、原・馬場(翻訳学院)、吉田(民族学院)、飯野(金州教進)

参加者はほぼ全員が会話の授業を担当しており、相原先生、渡部先生、司会者(吉田、飯野)以外、全員が授業のやり方、問題点などを発表しました。みなさんの担当クラスは必ずしも40名以上の大人数というわけではありませんでしたが、問題点はだいたい共通していました。主な問題点には「ひとりひとりに目が行き届かない」、「クラスの中にレベルの差がある」、「発表させると、その他の学生が聞いていない」、「クラスの一部分しか発表できない」、「質問すると、できる者がすぐに答えてしまう」、「授業の内容が簡単だと言う者がいる」、「学生にやる気がない」、「テキストに沿ってやると、会話の授業にならない」などがありました。

学校側の成績のつけ方、テキストの選び方、クラス編成の仕方などの関係で、どうしようもない問題も多いようです。しかし、ペアやグループで行う「教室活動」を授業に取り入れていけば、解決する問題がいくつかありました。教室活動は学生が主体になり、全ての学生が同時に取り組めます。同じ文法項目でも、教科書とは違った練習ができます。教科書の会話文を覚えるのではない、本当の会話ができます。目先が変わり、興味を持って取り組む学生が多いのではないでしょうか。
<紹介した教材>
初級:『クラス活動集101』(スリーエーネットワーク)→『しんにほんごのきそ』に準拠。『続クラス活動集』もあります。『初級日本語ドリルとしてのゲーム教材50』(アルク)。『日本語コミュニケーションゲーム80』(ジャパンタイムズ)
中級:『新日本語の中級』(スリーエーネットワーク)。『ロールプレイで学ぶ中級から上級への日本語会話』(アルク)→同じものが『臨場会話』というタイトルで理工大出版から出ています。

また、初級段階で「そんなことは知っている」「日本人が普通に話す会話を教えて欲しい」という学生には「知っていることと使えることは違う」、「基本が身についていなければ砕けた会話もできない」ということを学生に理解させる必要がある、というお話もありました。主な内容は以上のようでした。 [飯野令子記]

第6回 12月23日(日) 14:00〜17:00 「視聴覚教材」

参加者:今泉、小寺、江尻、渡部、島本、伊香、青木、加藤、野田、吉田、飯野、杉山、相原
発表者:杉山、相原、飯野、野田、吉田、江尻

1.テープ
・「日本語能力測試 3.4級 听力強化訓練分類」(世界図書出版公司)
・「日本語能力測試 2級 听力強化訓練分類」(世界図書出版公司)
 過去の問題や他の能力試験対策教材から問題を集めて、設問の種類ごとに配列
 スクリプトあり(振り仮名なし)、答案、要点説明(中国語訳あり)
 
・「楽しく聞こう I & II」(凡人社) 初級学習者(中級学習者にも使えるだろう)
 わからない部分があっても、大切な情報だけを把握する練習。
 絵、図が多い。
 聞きながら記号を書き込む。
 比較的自然な表現とスピードである。
 
・「わくわく文法リスニング」(凡人社) 初級学習者
 文法事項を正確に、細部まで聞き取る練習。
 黒板を使って行なえる課もある。
 スピードが速い。
 
・「初級日本語聴解練習 毎日の聞き取り50日 上・下」(凡人社) 初級学習者
 「楽しく聞こう」と「わくわく」の間くらいのもの。
 細かく聞く部分、大意をつかむ部分、穴埋めがある。
 
・「中級日本語聴解練習 毎日の聞き取り50日 上・下」(凡人社) 中級学習者
 最初に長い文があり、覚えておいて後で答える。
 前半は〇×式、後半は文を書くものもある。
 
* 日本で作られた聴解用教材は日本で学んでいる学習者を対象に作られているため、問題によっては注意が必要。
 
2.ビデオ
・「今日は、日本語」(中国で買える)  初級、中級
 テキストがある。
 スキットを見る。
 会話が文字で画面に出る。発音は中国人講師。
 重要部分を2人組みで見せる。発音は日本人。
 1課がAとBに分かれていて間に日本紹介が入る。
 
・「日本人のライフスタイル」 国際交流基金 20分×20巻
 文化紹介に近い。
 普通の人が話している、自然な会話。
 
・「ヤンさんと日本の人々」「続ヤンさんと日本の人々」 初級
 テキスト「阿楊在日本」が中国で買える。
 効果音あり。
 ストーリー性がある。
 文型は初級のものだが、話すのは速い。
 
・「講座日本語 日常生活に見る日本文化」
 文化の違いの紹介。
 欧米系の人向けなので、中国人にとってはふつうだと思われることかもしれない。
 
3.テレビ番組(上級者むけ)
・「ここが変だよ日本人」
 まず、ソフトな内容を選ぶこと。
 討論番組なので、使いやすい。
 外国人が文法的に間違った日本語を使っても、字幕がつく。(日本人の発言は字幕なし。)
 中国人の発言のときには真剣に聞いている。
 「外国人が日本であれだけ話せる」
 会話の授業で使用したが、内容が面白いので、普段話さない学習者も話したがる。
 
・「プロジェクトX]
 学習者は大学5年生。
 今のテレビを見たがっている。
 説明なしで見せる。
 視聴後、関心を持ったものについてのレポートを書く。  [相原幹子記]
 

2002年3月〜7月

第7回 2002年3月10日(日)14:00〜17:00 「会話指導」

17名の出席があり、議事録はここをクリック

第8回 2002年4月14日(日)14:00〜17:00 「スピーチ指導」

17名の出席があり、議事録はここをクリック

第9回 2002年5月19日(日)14:00〜17:00 「中国人教師からの質問にどう答えたか」

9名の出席があり、議事録はここをクリック

第10回 2002年6月16日(日)14:00〜17:00 「この1年(今学期)の総括」

15名の出席があり、議事録はここをクリック

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Created by Yoshi MIKAMI on November 8, 2001. Last update on October 28, 2002.